山口さんのモロッコ紀行−2

1999-Oct

モロッコ基礎知識

ところで、皆さんはモロッコについていかほどの知識をお持ちだろうか。

「ああ、土木作業員が運んでいるやつ?」 それはモッコ。

「それって軽井沢の近所だっけ?」 それは小諸。

「フライよりも天麩羅の方が好きだなあ」 それはころも。

 そんな1カ月前のわたしのような方のため、少々モロッコについて紹介しておこう。

 モロッコはアフリカ大陸の北西部に位置している。一言で言うと、ジブラルタル海峡を挟んでスペインのすぐ南だ。 国土面積は日本の2倍。民族はアラブ人が4割、ベルベル人が6割を占める。

 一説によると、ベルベル人は元々白人だそうだ。しかし彼らの肌の色は焦げ過ぎた感のカラメル色。カラメルソー スから砂糖の白さを想像し難いのと同様、白人説もすぐには信じ難い。しかし、そう言われてみれば、顔立ちにはど ことなく白人的なところがなくもない、という気がしないでもない、という程度には納得できる。

 公用語はフランス語とアラビア語。読み書きは絶対不可能なアラビア語だが、喋るほうはいくつか覚えた。

おはよう :サバー・ハルヒー(鯖晴日、と覚えた)

こんにちは:アッサラーム・アレイクム

ありがとう:ショックラン(弾むように言おう)

値段が高い:ガーリー(市場で役立つ黄金の一言)

さようなら:マッサラーマ

元気?はい、元気です。

 ビヒール?ビヒール、ハムドゥーリッラー

 ハムドゥリッラーは、手(ハンド)を天にかざしてアラーに感謝、の意味らしい。

 海外に行く度、必ず現地の「ありがとう」を伝染されてしまうのだが、この習性は、うっかりすると公的な場でも ぽろっとこぼれてしまう。ボーナス支給時、社長に向かって「どうもショックラン!」と言わないように注意せねば。


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