田崎さんのバンコック紀行−7

2000-Aug.

タイへ行こう(7) 〜入国までの道のり〜

8撃Q4日(木) タイ・曇り

到着した我々を待ち受けているのはもちろん、タイへの入国審査だ。 香港の昔の空港・啓徳空港のような少々古びた空港内を歩くこと5分強。 辿り着いた入国審査所は、長蛇の列だった。

タイの玄関口の空港なのに開いているブースは全部で5つほど。もしかしなくても日本の地方空港−つ まりは福岡空港−より少ないと感じるのは、気のせいではないだろう、多分・・・。

少ないブースにたくさんの入国メ。というわけで、審査を待つ列は長くなりはすれども短くなることはなかった。 おまけに列は遅々として進まない。先頭の方へ偵察に行ってみると、一人一人の検閲が 長いんである。ろくにパスポートを見もしなかったパリの入国審査とは大違いだ。

これは、長期戦だな。万馬券を当てるよゆ陦かに簡単なこの予想は的中し1條ヤ待ってもわたし達の順番は回ってこない。 並びくたびれたKちゃんは、

「わたし、通りがけにあった両替所に行って来るね」※

と言って、さっさと戦線離脱する始末。ずらりと人の並ぶ中で、唯一さくさくと進む列を見てHさんがぼやく。

「あの列だと早いんだけどなぁ」
「あれはタイ人専用みたいだよ」
「同じアジア系だから顔だけならばれないかも」

確かに、スチュワーデスと親戚になれるぐらいには翌トいるが。

「顔だけじゃあねぇ」
「やっぱり無理かなぁ」
「無理でしょう」
「それにしても長いよねぇ」
「一人一人に掛ける時間が長いんだもん」
「じゃあ、何か聞かれるかな」
「どうかな。Oちゃんなんかは、ハ真が怪しいから入れてくれなかったりして」
「やっぱりこのテロリストの写真はまずいかな」

と本人が言うように、友人Oのパスポートの写真は、映画なんかでテロリスト役がぴったりはまるような 怪しげな顔つきなのだった。ついでに言うならKちゃんやHさんなんか、ハ真よ り今の方が絶対に若く見える。(特にKちゃんは、確タに若返っている。痰ュ見える今が変なのか、昔 の方が老けていたのかは・・・不問に処す)

だいたい、証明書の写真がきれいに撮れているという話はあまり聞かない。しかも、5年モノの免許証 などと違ってパスポートは10年モノ(5年モノもあるが)。それだけ長いお付き合いで、おまけに、 絶対に他人がその写真を見るのだ。

今年、パスポート切替予定のわたしは、みんなの写真を見て、ちゃんときれいに撮れている写真を持っ ていこうと堅く堅く心に決めたのだった。

そして、おしゃべりで時間を潰すこと1條ヤ余り。待ちくたびれたわたし達にようやく審査の順番が回 ってきた。このころには両替所に行ったきり15分経っても戻ってこなかったKちゃんも帰ってきて、ハ真を怪し まれることもなくみんな揃ってタイ入国を果たしたのだった。

※今回の両替10000円で3700バーツ余り大体1バーツ=2.7円繧フレート


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