田崎さんのバンコック紀行−5

2000-Aug.

タイへ行こう(5) 〜福岡空港のシャトルバス〜

佐賀組(HさんとKちゃん)と長崎組(友人OとBちゃんにわたし)の待ち合わせは出発地の福岡 空港だった。

空港の最寄り駅は地下鉄・福岡空港駅なのだが、ここは国内線ターミナルに到着する。なので、国 内線ターミナルから国際線ターミナルまでのシャトルバスに乗りこむ。

折良く到着したばかりのバスに乗り込んだわたし達は、座席に座れたが、氈Xと乗り込んでくる人 でバスは満員状態になった。しかも国際線に行く人たちなので、みな荷物も膨大だ。

中には「夜逃げか?」と疑いたくなるほどすごい荷物の女性もいた。巨大な(末ア机並の面積で奥行きは約60 センチはあっただろうか。スーツケース売り場でも見掛けた覚えがない大きさ)スーツケースに加 えて、もう一つ巨大な手荷物を抱えてバスに乗り込んだ時には思わず夜逃げ→外国へ高飛びの構図が思い浮かんでしまった。

それにしても、あんな大荷物を一人で抱えての移動だなんて、考えただけs∩暈がする・・・ 乗り込んでから10分弱、荷物と人でぎゅうぎゅうなったバスはエンジンフル回転で出発した。

このまま国際線ターミナルへ直行かと思いきや、バスは国内線ターミナルの端で一端停車した。 そして、そこには手に手に大きなスポーツバックを抱えた大学だか高校だかの運動部員らしきジャ ージpの若者の集団がずらりと並んでいた。

「このバスに、乗るの・・・?」

どう考えても無理じゃないのか。見渡した車内に、十数名の人間とその荷物が入る ようなスペースはなかった。バスの運転閧

「後10分ほどで次のバスが参ります。ご乗車できない場合は次のバスにお乗り下さい」

とバスの外の部員(?)達にアナウンスする。しかし、繰り返される運転閧フアナウンスをしり 目に、ジャージ集団は次々と乗り込んできた。物理的にそんなスペースはないはずだったが、バ スの外に一人のジャージpも残らなかった所を見ると、やはりどう考えてもこのバスに乗り込んで しまったらしい。彼らが満員状態の所に乗り込むのに慣れているのか、はたまた軟体動物のように 身体が柔らかくて狭いスペースでも入り込めるのか(そんなわけはない)、何にせよ全員が乗って しまったのには感動した。

さらにその後にスーツpのビジネスマンが三人ほど乗り込んだ時には、

「このバスには隠しスペースでもあるのか?」

と我が目を疑ってしまった。もっとも、東京のラッシュ桙フ電ヤなどはこれの比ではないだろうが。

そしてバスは轟音を上げつつ、しかし、よたよたした速度で国際線ターミナルへと走り出した。


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