トルコ絵日記 1日目


トルコは、正式名称はトルコ共和国といい、イスタンブールの緯 度は北緯41度で、青森県とほぼ同じです。 日本に比べ、面積は日本の2倍、人口は半分、時差は−6時間(サマータイムのため)です。 国民の99%はイスラム教徒で、国土の北は黒海、西はエーゲ海とブルガリアとギリシャ、南は地中海とシリアに面しています。 それ以外は、わたしの持っている資料ではちょん切れているので、暇つぶしに自分で調べましょう。 3日の昼出発のアシアナ航空で、ソウルで乗り継いでイスタンブールへと向かいました。




アシアナ航空は韓国の航空会社です(韓国といえば、わたしは大韓航空しか知りませんでした)が、 東京−ソウル間の機内食が「鰻重、寿司、ソバ、パン」なのには仰天しました。 この献立を考えた人は、恐らく炭水化物星人なのでしょう。

その後の機内食は段々地球人食らしくなったので、ほっとしながら映画鑑賞 (英語のため半分は意味不明)&うたた寝で時間をつぶし、約12時間後にイスタンブールに到着。 現地時間で夜中12時過ぎだというのに、空港は大変な混雑です。

入国審査の窓口の人が、大行列にも拘わらずプイと中座してしまったり (5分ほど呆然として待っていると、また戻ってきた)、トイレに入っていると 掃除婦らしい人が大声で何か言い続けたり(チップを要求していたのか?)、ホテルの階が、 日本でいう1階がL階、2階が0階、3階が1階・・・というように、2階ずつずれていたり、 と慣れないことに緊張しながらも、その日はぐっすりと眠ったのでした。




今回は、最終日以外食事付のパックツアーに参加したのですが、 旅行メンバーの紹介をしておきましょう。 ツアーのメンバーは約40名。年齢層は、下は大学4年から上は76歳の女性まで、 20代と40代以上にほぼ均等にばらついており(と思う)、その9割は女性です。 しかも、海外旅行馴れした人が殆どで、バイリンギャルも何人かいました。

これを率いる添乗員のモモセさんは24歳で、添乗は2回目。 りりしい眉は郷ひろみを思わせますが、つぶらな瞳は常盤貴子に似た、大変腰の低い、小柄な好青年です。 平素はヨーロッパ関係の営業をしているとのことでした。

旅馴れた(かなり?)年上の女性陣と、ガイドを熟読してトルコに精通した参加者たちに囲まれた彼の10日間に、 あわれをもよおしたのはわたしだけではありますまい。 ですが、これは杞憂でした。 というのも、現地ガイドのウールさんが、大変優秀でおもしろい人だったからです。



ウールさんは31歳独身。(しかし、腰につけたバッチには、10年前の写真を使っていた。) くっきり二重の大きな目、高い鼻、大きな口、頭は5分刈りにしており、なかなかの男前です。 日本語も上手で、口癖は「・・・ですますよね(わね)ー」でした。 彼は、かつて京都の日本語学校に通ったそうです。

「四季の旅」社のトルコ旅行に参加すれば彼に会えますよ。 運転手とアシスタントは、ケマルさんと彼の息子のレジェフさんでした。 ケマルさんはでっぷりしていて口ひげを蓄えており、アラブ服がいかにも似合いそうな風貌です。 レジェフさんは、髪を無造作に73分けしていて、「中堅サラリーマン風だなあー。 でも、いい年こいてアシスタントかいな」と思っていたら、実は18歳でした。


ひえー、ゴメンナサイ。彼は時々練習で、無免許バス運転をしていました。将来は、立派に父の跡を継ぐことでしょう。 こんなメンバーで、悠久のトルコ周遊の旅が始まりました。



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