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旅日記

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第2日め/テヘラン
(2003-11-18)

6時、起床客室
イスラム圏の朝といえば、アーザン!って感じですが都会の真ん中にあるこのホテルの周辺では聞こえませんでした。 モーニングコールよりも30分ほど早く起きて朝シャンプー。バスタブには栓がなかったのでシャワーだけで済ます。
荷物の回収がないのでゆっくりと支度する。っていっても荷物は少ないのであっちゅう間に完了。

7時、朝食レストラン

ラマダン中は太陽が昇っている間は食事が出来ない掟なのだが、旅行者と妊婦さんは別らしい・・・
ホテルのレストランには普通の朝食が並んでいた。いつものビュッフェスタイルだ。
← ナンはせんべいみたいだった! バルバリーというらしい

7時30分ロビー

食事を終えてロビーで出てみるともう何人かは出発スタンバイOkな方が何人か見られた。さすが旅慣れた年配者集団! 30数名のツアーで若者系は6人(7人説あり!)。遅刻魔の占い師Yとカップルと姉妹と自分。 もう一人若そうな男性一人参加者が居るのだが話す機会が・・・結局最後まで彼とは話さなかったみたい(笑)
ロビーの外に出てみると標高1000mのテヘランの空気は思ったよりも涼しかった。

8時、出発!ホテル

いよいよテヘランの観光スタート。
まずはサーダバート宮殿博物館へ向かう。宮殿はテヘランの街の北端にあるため、バスで中心地から30分ほどかかる。 並木が綺麗な道を登っていくと宮殿前に到着。しかしマンスリーさんから「今日は偉い人の貸切りでオープンが遅くなっています!」 午後から見学することにして市内のほかの場所を先に観光することにした。バスは来た道を下り始めた。

9時考古学博物館

← 映画ネバーエンディングストーリーに出てくる門番??

臨機応変なマンスリーさんは、最終日に予定していた考古学博物館にバスを向かわせた。 予定しているほかの博物館は朝早くからはオープンしていないのだろう。
博物館の入口には警備兵は銃を構えて立っている。マンスリーさんから警察官、軍人にはカメラを向けないように厳重な注意があった。 軍人が警備している建物も撮ってはいけないようだった。
博物館はイラン全土の文化遺産を収集しており自分達が訪れない東部地方や西部地方の遺跡も展示されている。
別館に移動する時におばさんが警備員にカメラを向けてしまい、厳重注意を警備員から受けていた!

11時ガラス博物館

次の訪問はガラス博物館。エジプト大使館としても使われていた建物でエントランスにある曲がり階段はなかなか!
小さな博物館ですがペルシャガラスの壷やコップ、磁器など見ごたえあります。
建物の入口で ペルシャ猫? を発見したみんなは盛んにシャッターを押していた。

12時昼食

ラマダン中は市中のレストランがお休みのためツアー中すべての昼食はホテルのレストランが予定されているようだ。 そして最初の昼食は考古学博物館とガラス博物館にも近いフェルドースホテルのレストラン。 果物や野菜など豪華なビュッフェとイラン風炊き込み御飯。本当にラマダンしているの?と思ったりします。
そして食後には程よい眠りを誘うイラン建物ミニセミナーが待っている。 講師はイラン大学の教授でマンスリーさんの恩師でもあるようです。お話は興味深いものではありましたが、満腹の安堵からつい居眠りして ほとんど聞いていません(汗)

14時宝石博物館

食事の後には眠気を吹き飛ばす宝石の数々、宝石博物館へご案内! レストランからすぐなのだが、安全のためにバス移動。 渋滞の中、宝石博物館の前に到着。物々しい警備は、そこが国立中央銀行だと知らされた。
博物館は14時から15時までの1時間しか開館しないそうだ。時間まで建物の前でしばらく待機。 宝石博物館とはこの銀行の地下金庫全体を言っているそうだ。 いうなれば日銀の地下金庫へ入るようなもの。手荷物一切禁止の厳重な警戒もうなずける。
まず建物の入口で金属探知器の検査。 デジカメを左胸ポケットに入れていたが、警備員は右ポケットにあるボールペンが反応したことに注視していた。 ボールペンを取り出してみせると納得して通してくれた。ちなみにボールペンは東急ハンズオリジナルの4色タイプ!
次に地下に降りる階段の手前にX線検査。空港で金属物を持った人が通ると鳴る例のゲート。 ツアーのみんなも手荷物は持っていないのに次々と鳴り捲る! 自分はデジカメを持っているので鳴るのは必至! 観念してゲートを潜るもゲートは鳴らず!? X線探知器も反応しない デジカメって!?
さすがメイドインジャパン。えらいぞ!ペンタックス(笑)
地下に降りるとそこは巨大な金庫の入口。そのなかに宝石が・・・ 闇の中に照らし出させる宝石はいったいどれくらいあるのだろうか? イラン・イラク戦争でスカッドの標的にされたもの納得のキンキラキン。 世界最大級のダイヤモンド など触ってみたい! しかしガラスケースには警備のセンサーが張り巡らされており少しの異変でも金庫室の巨大な扉が閉まることになるそうだ。 ヤマゲンさん曰く、前回来た時に金庫室の扉閉まりまくりで大変だったとか。宝石とともに監禁されたと言っていた。 その騒ぎに紛れてダイヤモンドがニセモノに擦りかえられているかも!? いや展示されているダイヤモンド自体、すでに展示用のガラスだったりして・・・(謎) やはりルパンにお願いするしかないみたいですわ。
帰りに売店で宝石博物館のパンフを$1でゲット。なぜか日本語がありました。
入った時に鳴らなかったX線ゲートは帰りもやはり鳴らずじまいでした。

15時空港へ

宝石博物館の見学の後は、イラン南部のアフワズへ移動。そのためにテヘランの空港に移動しなければならない。 イランの街には車が溢れ大渋滞! 排気ガス規制をしていないのか? それとも車自体がめちゃ古くてダメなのか? 街の空気はガス臭かった。 大渋滞をなんとかかき分け空港に到着。機能到着した国際線とは違って国内線は活気があった。

16時アフワズへ

16時出発のアフワズ行きの飛行機はエアバス。 アメリカと仲の悪いイランでは中短距離の空路にはヨーロッパ製の飛行機を使っているみたいだ。 ボーイングなどのアメリカ製の飛行機は、補修・修理のための部品が手に入り難いのではないか? そのため長距離便に使用されているB747などは古い機体が多くその整備・補修のために遠い日本まで飛ばしているのではないかと思われる。 ちなみにイラン便の整備はANAさんが行なっているそうです。

16時15分機内

後ろから機内へ案内され座った席は最後尾に近い席だった。 2−4−2シートのワイドボディーのエアバスだが最後の方は席が少ないなっており 中央のシートは3つ。その真ん中のシートだった。エコノミー席全体を見渡せるナイスな席。衝突したら一番前まで吹っ飛びの席だった。 なかなかここへは座れない貴重な体験!

16時30分機内

イランは敬謙なイスラム教徒の国、女性の写真は御法度となっている国。しかしスッチーさんならOkかと隠し撮りに挑戦! デジカメを最大望遠11倍にして激写!
真っ黒なスカーフに覆われたその顔立ちは、真っ直ぐ太くゲジゲジなマユゲ、クマの入った目元、筋の通った鼻とイラン美人を表すような 綺麗なスッチーさんであった。

16時45分機内

アフワズの街はイラクの国境にも近く、出発前にはちょっと不安な場所にあった。 イラン・イラク戦争の激戦地で街には相当数のスカッドちゃんが落ちたそうだ。 その苦難を見事に表している吾人を発見!
深く刻み込まれたシワに合掌・・・

17時30分アフワズ到着

1時間あまりのフライトで無事にアフワズに到着。

← 機内で仲良くなった子供連れの奥様。

子供に日本の折り紙を披露する。 自分は18番のカエルを折る。ディスプレイだけでなくピョンピョン飛ばして遊べるため各国に人気がある!? カエルのために折り紙(メモ兼用)を持参しているくらいだ(笑)
隣の占い師は折り紙と言えばコレ「折り鶴」だった。
ここだけの話し、自分はゾウさんやキリンさんは折れるのだがこの日本の折り紙の定番「折り鶴」だけは折れなかったりするのであった(謎)

19時、夕食ホテル

空港からホテルまでは30分もしないで到着。
ホテルはカールーン川のほとりに立ち、UNのスタッフや日本人技術者も泊まっているアフワズ一の高級ホテル「ファジル」。 思えばここの夕食が一番整っていたような気がする・・・
ホテルに着くなりそのままレストランへ。今日のメニューはケバブ。 マンスリーさんはヒツジか牛かは教えてくれない。 しかし我がツアーで最高のヒツジセンサーを持つ占い師にかかれば立ちどころに判明する。 これは「牛」と判明した!

さてイランでは飲酒は禁止されているためアルコールはダメ。しかしそのイランにもビールは存在する! それもモルツ100%! それもアルコール度0%のビール。 日本のノンアルコールビールには0.5%ほどアルコール分が含まれているのだが、さすがイスラム、完全にアルコールは0。 地ビールとして紹介されたそれは、完全に 麦ジュース だった。

20時30分客室

ホテルの客室は珍しくこのツアーで唯一のシングルルーム。
ほかのすべてのホテルがツインルームだった。
やはりビジネスマンの利用が多いということかな?
そしてシングルルームは シティービュー なのだった。
ツインルームはすべてリバービュー。

明日は、ツアー最初の世界遺産「チョガ・ザンビル」だ。

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