エジプト 1

ギザのホテルから


世界ふしぎ発見か吉村先生の影響かエジプトに行ってみたくなりました。 エジプトツアーはどこを見ても30万ー40万位します。ABロードで四季の旅社の10日間、25万円を見て決めました。 添乗員付き、食事付き、連泊と申し分ないんですが、航空会社がパキスタン航空というのが気にかかりました。 この懸念は見事当る事になるのですが。 安いツアーなので直行便ではなく、中国ーパキスタンーアラブ首長国ーエジプトと経由していきます。

カイロ付近絵図


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第1日め

空港に集合してみると参加者は10名。OL組、弁護士組、女子大組、 大学院生、板前さんと私たち。それに添乗員の多田さん。

パキスタン航空はアルコールは出ませんが、持ち込みはokなので、 出国した後に免税店でスイングのハーフボトルをゲットしておきました。 飛行機はA310なので中距離用です。そのため、こまめに各地を経由していくんですね。

エプロンから滑走路に出る時にその事件は起こりました。普通なら非常口の案内とかをスクリーンでやるんですが、 この飛行機はイスラムの飛行機なのでスクリーンにはコーラン(お祈り)のビデオが流されます。 みんなで飛行の無事を祈らないと飛ばないそうです。この光景は日本に帰るまで離陸のたびに繰り返されました。

成田空港のパキスタン航空のA310


4時間ほどの飛行で北京に到着です。 中国人の掃除のおじさんたちは飛行機の下まで自転車でやってきます。 後ろの出口からこっそり空港の風景を撮ったしまいました。

スチュワーデスは日本人スタッフが一人、忙しく走り回っていました。 パキスタン人スタッフはやる気がないように見えました。 日本人スタッフに話を聞くと仕事はメチャクチャきついそうで、やはりパキスタン人は働かないそうです。

北京を飛び立った飛行機は6時間ほどでパキスタンのイスラマバードに到着するはずでした。 食事はまずくはないもののこれといったおいしいものもなく、私たちは持参のウイスキーをガンガンやっていました。 あまり、水と氷のおかわりを頼むのでミネラルウォーターをボトルで渡してくれました。

イスラマバードが近づき高度を下げている最中にまた、事件です。 一つ前に着陸した飛行機が滑走路でパンクしてタイヤの破片が散らばっているそうでそれを片づけるまでは着陸できないと アナウンスがありました。飛行機はすでにかなり高度を下ろしていて街の明かりや車までハッキリ見える高さでした。 高度が低いので気流も不安定で非常に激しい揺れが続いています。あちこちでゲロ袋のお世話になっている乗客が増えてきました。

1時間程、空港の上空で旋回を続けていましたが、燃料がなくなったのか 後、10分しても滑走路が掃除されない場合は近くの空港に降りるとアナウンスされちゃいました。 イスラマバードでの乗り換え時間は2時間しかなく、すでに1時間も費やして旋回を続けていました。 他の空港に着陸したら間違いなく、エジプトへの乗り継ぎはできなくなります。添乗員の多田さんは真っ青でした。 (すでにゲロ青だったというウワサもあります)

幸い飛行機は無事、イスラマバードへ着陸する事ができました。 飛行機を降りる時にスチュワーデスまでもがゲロしてました。 私たちはアルコールが効いたのか大丈夫でした。

トランジットルームに入る時に再び事件です。 乗り換えの時間が余り無いのでみんな急いでいました。私はグループの一番最後にトランジットルームに入ろうとした時です。 係員がバックがX線に反応しているので中身を見せろと言うんです。グループの中で唯一、 荷物を飛行機に持ち込んでいたので、デイバックを背負っていました。 別に怪しいものはないので、素直にバックを開けて見せました。黒い茶巾袋が気にかかるようだったので袋を開けて見せてやりました。 電気ポットだったんですが、係員は見たことがないようで盛んに質問してきます。

適当にあしらって荷物を詰め直している時に渡しの後のおばさんがまた、係員に捕まっていました。違うグループの日本人のおばさんが、 ビニールに包まれた小ビンについて聞かれていました。おばさんは日本酒と答えたもんだから大変です。パキスタンはイスラムの国。 アルコールは御法度です。 おばさんはこれがないと眠れないと言って持ち込みを頼んでいますが、係員の女性は没収と言っていました。 そこへグループの添乗員さんが騒ぎを聞きつけ戻って来ました。 そして係員に何やら賄賂を渡しておばさんの日本酒を奪回してしまいました。

カイロ行きの飛行機はすぐに出発しました。途中、ドバイを経由して 翌朝早くにカイロ空港に到着です。

北京空港


第2日め

カイロでは現地添乗員のアイマンさんが迎えに来てました。エジプトはビザが必要ですが、空港で取得できます。 アイマンさんがみんなのパスポートを集め、係員の所でビザのハンコを押してもらいます。 入国審査も至って簡単に終わり、バスに乗ってホテルに向かいます。

ホテルはギザのピラミッドが比較的近くに見えるホテルでした。荷物を解いてすぐに観光に出発です。

ホテルからの眺め


まず、エジプト考古学博物館です。 ナイル川の近くにあるこの博物館は私たちが来るちょっと前にバスの爆破事件があったので厳重な警備をしていました。 入場料はツアーに含まれていますが、カメラの持ち込み料として10ポンド必要です。

カイロ博物館


次はツタンカーメンの秘宝です

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