阿蘇・自転車旅行




サイクリング同好会のみんなで九州を走ることにしました。 宿毛のフェリーターミナル集合で別府と阿蘇へ行くことだけ決めて後は行った先で考えると言う行き当たりばったりの サイクリングにしました。



第1日め、高知ー>宿毛(140km)
新しく購入した輪行が簡単なナショナル製のデモンタギュータイプのスポルディング車です。前のキャンピング車より ギヤ比が高く、それだけ早く走ることが出来ます。逆にギヤを落として峠をゆっくり登ることが出来ません。 足の筋力が峠を登る時に必要になる自転車です。まぁ、荷物はフロントバックだけしか載せられないので 荷物の重量はたいしたことはないです。平均時速20km程度のスピードで走れます。

荷物も軽いので難関の久礼坂も難なく通過、窪川で萩原くんに挨拶して、宿毛を目指します。 宿毛には従兄弟がいるのでそこでお泊りしました。

第2日め、宿毛ー>佐伯(10km)
宿毛のフェリーターミナルに集合は12時でしたが、6人ともなると時間は守れません。 予定のフェリーを一つ遅くして夕方出発することにしました。佐伯には夜になってしまいました。 佐伯の郊外の国道沿いの草むらでキャンプしました。夜遅かったので、晩ご飯は抜きでした。

第3日め、佐伯ー>別府(60km)
朝起きてみるとキャンプをしたところは、国道のカーブの外側にあって結構、危ないところにキャンプしていました。 朝御飯を炊いてみんなで昨日の夜の分まで食べました。

国道10号線を北上し、別府を目指しました。大分の手前で、後輩のチャリがパンクし、しばらく休憩になりました。 その後は順調に夕方前に別府に着きました。キャンプ地は小さな河川敷の公園です。

第4日め、別府ー>阿蘇ー>竹田(130km)
今日は、やまなみハイウェイを走って阿蘇まで走ります。幾つもの峠を越えなくてはいけない超ハードな一日になるはずです。 まず、湯布院へ抜ける別府の裏山を登ります。峠から観る湯布院の街は絵に描いたような風景です。

せっかく登った峠を湯布院まで下っちゃいます。降り切ってからまた、水分峠に向かって登ります。国道は峠を下って行きますが、 われわれは阿蘇を目指してさらにやまなみハイウェイを牧の戸峠(1380m)に向かって登り続けます。

牧の戸峠の手前の峠で1年生がバテてしまいました。走っているトラックをヒッチして途中まで乗せていってもらうことにしました。 6台の自転車を乗せて小さな峠を越えてくれました。しかし、牧の戸峠には行かず、小さな峠を下り切った所からハイウェイを外れる ようで分岐点で下ろしてもらいました。目の前には最大の難関、牧の戸峠がそびえていました。全員が上り切るのには2時間を 要しました。

牧の戸峠からは、阿蘇までずっとダウンピルです。みんな水を得た魚のように車に負けないスピードで下って行きます。 1時間近く猛スピードで下り、阿蘇に到着です。阿蘇山に向かってキャンプ地を探しました。しかし、阿蘇山は当時、噴火しており、 危険な状態でした。キャンプも危ないのでどうするかみんなで話し合うことにしました。 このまま、熊本に下ると言う者とここから四国に引き返すと言う者、結局多数決で戻ることにしました。

阿蘇は外輪山に囲まれているので戻るには外輪山を越えなくてはなりません。またまた、峠です。峠に取り付いた時には もう夕方になっています。ろくな食事もせずにひたすら走って来たみんなは疲労困ぱいです。峠を越えた時には、すっかり 夜中になっていました。峠からは20km以上も長い下り坂が竹田まで続いています。 竹田の街の屋根のあるバス停で仮眠をする頃には12時を周っていました。

バス停で仮眠していると酔ったおじさんが入ってきて話しを始めました。僕らは寝たかったので無視していました。 それでも一人でしゃべっています。うるさくてなかなか眠れませんでした。

第5日め、竹田ー>佐伯ー>宿毛(70km)
前日の地獄の走りからかみんなのペースは上がりません。でも佐伯までは60kmないので昼過ぎには到着できました。 フェリーの出発までターミナルで仮眠です。フェリーの中でもみんな爆睡です。宿毛ではまた、従兄弟の家でお泊りです。

第6日め、宿毛ー>高知(140km)
宿毛から高知までは通りなれた道です。途中には久礼坂の反対側にある片坂を登って窪川に。 お昼を萩原と食べた後、一気に実家まで走って戻りました。



走行距離540km、みんなで走ると体力と気力の差が激しく、バランスを採ることが難しいことがよく解りました。 目的のはっきりしないむちゃくちゃなサイクリングとなってしまいました。


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