奈良南紀・自転車旅行 2




第4日め、当麻ー>高野山(70km)
YHの宿泊者は僕らのほかに女子大生の二人の4名でした。もちろんミ−ティングなんかもないので 4人で旅の話しなどをして過ごしました。

今日は高野山に登るので足慣らしに、YHの近くにある、和歌で有名な二上山に歩いて登ってみることにしました。 頂上からの眺めはすばらしかったです。二上山から下りて高野山に向かいます。

橋本から20km以上の長い登り坂です。途中何度も休憩しながらやっと登りきりました。 高野山に来た目的は、四国八十八個所巡りの締めの納経をしてもらうことでした。 車などを使ってすでに八十八個所巡りは達成していたので最後の納経になります。

高野山ではYHが取れなかったので国民宿舎にしました。宿坊そっくりの宿でした。


第5日め、高野山ー>有田(90km)
朝、納経とお参りを済ませ、海南市に向かって長い下り坂です。 有田までは距離はありますが、工程の前半は高野山からの下り坂なので比較的楽に着けました。 YHは民家を利用した典型的なYHでミカン園もやっているそうです。


第6日め、有田ー>日の岬ー>田辺(70km)
今日は海岸線を南下します。ほとんど平坦な海岸線なので日の岬に寄りました。 佐多岬に廻りの景色が似ていたのでいやな感じがしましたが、有料道路でもないので問題なく観光出来ました。 岬から再び国道42号線に戻ってさらに南下します。

田辺は弁慶の出身地とかで駅前には大きな弁慶の銅像があります。 はまゆうYHも今はなくなっています。ちょうどYH10泊めのYHでした。 ここも民家のようなYHでした。

第7日め、田辺ー>潮岬(90km)
YHを出発して近くの白浜に行ってみました。千畳敷などを観光して国道を南下します。 潮岬まではずっと海岸線なので多少の坂はありますが、ほとんど平坦な快適なルートです。

潮岬のYHは奈良のYHのように大きくて若者で溢れていました。有田も田辺もホステラーはあまりいませんでしたが、 本州最南端の岬にはなにか引かれるものがあるんでしょう。 ここではしっかりとミーティングがあっていつもの歌や踊り、罰ゲームで楽しませてもらいました。


第8日め、潮岬ー>那智ー>新宮(60km)
出発前に仲良くなったホステラーといっしょに記念撮影。 その中で東京の先生をしている山崎さん(写真右端、その隣が万平)と特に親しくなりました。

岬をぐるりと廻って串本からクジラで有名な太地でクジラ博物館を見学し、那智駅に自転車を置いてバスで那智滝を見に出かけました。 那智は以前、おじいちゃんといっしょに二人っきりの最後の旅行(小学6年の夏、翌年の春に亡くなった)を したところだったので大変懐かしかったです。

バスで那智駅に戻り、浜辺で海水浴をしようと海岸で出た時に事件は起こりました。潮岬YHでいっしょだった山崎先生に ばったり再会してしまいました。それも水着姿で!!そこはさすが先生、ビキニではなく紺のワンピースでしたが。 しばらくいっしょに水際で遊びました。この時、住所を交換し、その後何度か東京に出かけた時に逢いました。 今は結婚して実家も引っ越しをしたようで途切れてしまいました。

浜辺で楽しんだ後、再び自転車に乗って今日のYHがある新宮へ出発ですが、再び事件発生。 万平が帰ると言い出したんです。予定では伊勢志摩まで行こうと計画していました。YHも新宮までは予約してありました。 しかし、フェリー乗り場への分岐点で彼とは別れることになりました。一人、新宮のYHに泊まりました。

ここのYHも田辺のような小さなYHで宿泊者が数人だったので6畳に一人でした。


第9日め、新宮ー>勝浦ー>高知(20km)
一晩考えて僕も戻ることにしました。新宮川を渡って三重県に一度入って引き返しました。

フェリーターミナルになんと万平がいるではないですか。

そうなんです。フェリーは二日に一度なので昨日は、高知に戻るフェリーではなく、 東京に行くフェリーの日だったんです。彼はフェリーターミナルで一夜を過ごしたそうです。 またコンビ復活でいっしょに昼前の高知行きフェリーに乗って帰りました。



走行距離520km、サイクリングで相棒がいっしょの旅はこれが最後になっています。


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